「False Islamd」のこと。PLのぼやきなどを少々
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目を開けると、俺はここにいた。
血に突き刺さった愛斧を背に、佇んでいる。
どうも記憶が曖昧だ。
侵略者との戦い。出会い。そして最後の夜。
「なぜ、俺は生きている」
当然のように沸くはずの疑問なのだが、この状況を自然と受け止めている自分に気がつく。
どうやら広場の片隅にいるようだ。
冒険者姿がやけに目につく。
様子を黙って観察していると、女が一人、俺に向かって迷うことなく進んできた。
若い白い肌をした女だった。
「私たちと組んで、宝玉を手にしませんか?」
彼女はそう提案してきた。
どうやらもう一人連れがいるようだ。
その言葉には魔力でも込められていたのか、俺はうなずくしかなかった。
どういう因果で、俺はここに現れ、この二人に出会ったのかは分からない。
ただ今生きているなら、生きるための努力をしろとキューマの血が語りかけていた。
神か悪魔の悪戯かは知らないが、どうせ生き返らせるなら金ぐらい用意しろと文句をつけたい。
改めて自分の身体を確認すると、愛用の部族の斧と、服しかなかった。金がなければまともな食事も、日々一杯の酒を買うことも出来ない。
食料を分けてもらい、組んだばかりの仲間と、さっそく遺跡に向かうことになった。
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